被害妄想

2003年8月21日 裏の顔
今はないのだが、高校生の時まで
大きな声がすると、
『自分の悪口を言われているのではないか』
『自分をバカにして面白がっているのではないか』
という、不安に駆られることが多かった。

全然関係のない話でも、ちょっとしたことでもすぐにそういう症状がでた。

下校中、体育の授業中、放課後、部活中、休み時間、プライベートな時間にいたるまで、
自分の休まるような場所はなかった。

このような症状は自分が小中学校にいっていた頃にいじめを受けていたことが原因だ。

高校の頃は多少いじられキャラではあったが、それほど気になるようなことではなく、むしろコミュニケーションをとるための1つの方法であった。

しかし、小学校や中学校にいた頃は生きることに疲れていたように思える。
もちろん、クラスには自分の居場所はない。
精神的にも肉体的にもかなり参ってしまった。
思い出したくもないし、2度と関わりが無いように願っている。
中学までのつながりしかなければ、無視するか、思い出せないフリをしている。
これからの自分にとって、あの過去はただのゴミでしかない。

あの学校生活は単なる無駄な時間でしかなかったと思う。

人には光と影がある。
自分は今はちゃんと光と影のコントラストがあると思っている。
でも、昔は無かった。
全身が真っ黒になるぐらい、恨みと憎しみに溢れていた。

どうやってあいつらを困らせようか
どうやってあいつらを傷つけようか
どうやってあいつらを殺そうか
どうやって・・・・・・
どうやって・・・・・・

いじめによって、完全に精神が崩壊していた。
今考えてみると、本当にやばかったと思う。
自殺をしていたか、人を殺していたか、そこまで行かなくてよかったと思えるぐらい、
完全に壊れていた。

感情や自分自身が壊れたことで、中学の時にある事件を起こした。

当時、美術の授業で、ニードルという、長さ2cm、太さが最大3mmぐらいの針のようなものを使っていた。
もちろん、危険なものなので生徒に支給するのではなく、学校に保管されているものを使用していた。
授業が終わるたびに回収し、絶対に外に出ることは無かった。

しかし、そのありえないことが現実に起こった。
いや、起こした、という言い方が正しいのかもしれない。
ある日の美術の授業が終わったあと、自分だけ、ニードルを戻さなかった。

回収しても、数えることも無いため、先生も把握はしていなかったと思う。

そして放課後。
当時は学校祭の準備でみんなが忙しかった。
自分は全く別のことで頭がいっぱいだった。

当時、自分を良くからかっていたやつに、ニードルを向け、右腕の肘の裏に刺してしまった。

頭が真っ白になった。

すぐにそいつの友人に殴られた。
自分はしばらく、いたがるそいつの様子を見てから家に帰った。
別に謝ろうとか、後悔しているというわけではない。
あれは事故だし、自分を守るために出た歯止めの効かない仕方ないことだったと思う。
今、振り返ると、
『犯罪を犯した少年って、こんな気持ちになるんだろうか』って思う。

話は変わるが、少年犯罪ってよく言われるのが
『親が悪い』だの、『学校が悪い』だの、『周辺住民が悪い』だのいっているけれど、
そんなの、無いに決まってる。
本当に悪いのは本人だけ。
それを悪いと思って反省するのも、全然悪い事はしてませんって言い張るのも自分。
開き直るのも自分だし、ひたすら後悔するのも自分。
それに対して、周りの人は事の重大さを説明し、反省するように仕向けることしかできない。

事が起こってからでは遅い。
しかし、周りがどんなことをしても、結局は本人の問題だ。
自分がああいうことをしてしまったのも、
いろいろと報道されている少年犯罪も、
結局は同じような気がする。

心の知能って言えばいいのかわからないけど、
とにかく、何か重大な部分が欠けているからこういうことが起こると思う。

もし、自分がいた頃のような中学校の環境が大きく変わっていなければ、
自分の町で悲惨な事件が起こるのも時間の問題のような気がする。

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