調べることがあったので、中学の卒業アルバムを開けた。
卒業して以来、初めて開ける。

もらってから、家族に『さっさと捨てて欲しい』といってはばからなかった男だから
きっかけがなければ開けることはなかったし、開けようとも思わなかった。

久しぶりに開く。
艶のある写真が目に入って来る。
目にうつる写真は、自分にとって見て耐えられるものではなかった。
言葉では表すことの出来ない嫌悪感。気持ち悪さ。
見ていて感じたことだ。

以前に書いたかもしれないが、子供の頃の自分の記憶は、今の自分にとっては『負の遺産』である。
やはりアルバムも中学校の時の記憶も、自分にとってどんなことがあっても不必要なものだと感じた。

あえて『思い出』とは書かない。書きたくない。
思い出はいつまでもとっておきたいものだ。
記憶は必要不必要に関わらず、頭の中に残っているものだ。

さっさと消えて欲しい。
あの記憶は自分自身の足かせであり、手錠であり、目隠しであり、猿ぐつわだ。
自分自身を拘束するものは早くなくなってしまえ。
記憶も、それに縛られている自分の弱さも。

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